この日向かったのは、アジアの玄関口福岡にあるエンターテイメントシティ「キャナルシティ博多(CANAL CITY HAKATA)」。開業してもう23年、近年は外国人観光客も多く訪れて大変な賑わい。六本木ヒルズ同様、アメリカの建築家ジョン・ジャーディ(The Jerde Partnership International,Inc)氏が手掛けた斬新なデザインは「FAF 福岡建築50選」の筆頭にも挙げられる。
敷地4万3500m2には、ショッピングモール・映画館・劇場・アミューズメント・ホテル2つ・ショールームなど盛りだくさん。曲面多用と華やかな彩色空間の中心に位置するのは「グランドハイアット福岡」。それに沿って流れるのが名物約180mの大運河ね。時間が来ると音楽と共にダイナミックな噴水ショー「ダンシングウォーター」が行われ、皆が足を止めて見入る。

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運河沿いにある「キャナル広場」や「サンプラザステージ」では日々、世界各国からやってきたパフォーマーのショーや音楽ライブも開催。夏休み中と言う事もあり、子供向けのバブルスプラッシュやアスレチックなどで更に盛り上がっている。そんな中、私達が訪れたのはノースビル4階にある「キャナルシティ劇場」。演劇・落語・日本伝統芸能など多彩な演目を提供し続ける福岡屈指のエンターテイメントシアターよ。
なかでも劇団四季によるミュージカル「クレイジー・フォー・ユー」「キャッツ」「恋におちたシェイクスピア」「リトルマーメイド」などなど全ての作品を拝見(チェリ~ちゃんは全国どこでも観劇している)。今上演されているディズニーミュージカル「ライオンキング」は、数年前も十数年前に着た時ももちろん観ている。

とくに今は超実写版のディズニー映画「ライオン・キング(The Lion King)」が上映中なので、その相乗効果もありチケットは毎日完売状態よ。加えて来年1月13日が千秋楽と言うのも決まっている。と言う訳でチケットが手に入らない人は、劇中に使用されたオブジェや衣装がキャナルシティ館内の5ヶ所(サウスビル1・2F、センターウォーク1・2F、ノースビル2F)に展示されているから、こちらでも少しは楽しめるわ。
本作の象徴でもあるプライドロックのミニチュアや、実際に舞台で使用した衣裳、迫力に満ちた動物たちのマスク、等身大パネル、舞台写真など関連アイテムが計25点もある。ちなみに来年の福岡(キャナルシティ劇場)公演は「パリのアメリカ人」「ノートルダムの鐘」が決まっているのでとても楽しみ♪

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アフリカの広大なサバンナに響く「生命の賛歌」に幼いシンバが成長する過程が涙もの。大人セクシー父王ムファサが「サークル・オブ・ライフ(命の連鎖)」を歌い、デーモン閣下にしか見えない叔父スカーの性格の悪さが舞台を盛り上げる。何度見ても舞台演出と動物たち動きや音響に圧倒される素敵な作品よ。
あっという間の2時間40分。観劇後興奮冷めやらぬ中会場を出る。人混みの中流れ込むように入ったのは同キャナルシティ博多内の「グランドハイアット福岡(Grand Hyatt Fukuoka)」。ホテルロビーフロアにある「ウルフギャング・ステーキハウス by ウルフギャング・ズウィナー 福岡店(Wolfgang’s Steakhouse by Wolfgang Zwiener Fukuoka)」で軽くディナーを楽しむとするわ。

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キャナル運河沿いの店内は130席、うち円形のダイニング98席は中国人観光客が大半でびっくり。その他個室やバーもある。「ウルフギャング・ステーキハウス」と言えば、名門ステーキハウスで長年活躍したウルフギャング・ズウィナー氏が独立し2004年NYに創業した人気店。店内設置の専用熟成庫の先駆けとも言える。
現在日本国内に六本木を始め5店舗。ここ福岡店でも、アメリカで流通している牛肉のうちの約3%しか認定されない最高級品質「プライムグレード」のUSビーフを毎週空輸し、約28日間を目安にドライエイジングしているとの事。さぁまずはキュッとシャンパンで喉を潤そう♪ ここはワインリストがそれなりに充実している。以下主人から・・

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紅白のグラスの「モエ・エ・シャンドン アンペリアル(Moet & Chandon Impe’rial NV)」「ヴーヴクリコ ロゼ(Veuve Clicquot Rose Label NV)」で喉を潤しながら、分厚いリストに目を通していく。そうそう以前来た時は個室で「アンリ・ジロー アイ・グラン・クリュ ブラン・ド・ブラン(HENRI GIRAUD Grand Cru d’Ay Blanc de Blancs)2002年」と「ハーラン・エステート(Harlan Estate Red Napa Valley 2003年」を開けたんだった。
リストはナパ・バレー、ソノマコーストなどカリフォルニアが多いが、最後の方にはイタリアワイン、フランス・ブルゴーニュ、ボルドーもそれなりにピックアップされている。ブルゴーニュに良さそうなのを発見して迷わずチョイスする。「ドメーヌ・デ・ランブレイ クロ・デ・ランブレイ グラン・クリュ(Domaine des Lambrays Clos des Lambrays Grand Cru)2004年」だ。

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モレ・サン・ドニを代表するドメーヌの一つ「クロ・デ・ランブレイ」。1981年にグラン・クリュに昇格、2014年にLVMH(モエヘネシー・ルイヴィトングループ)が買収。1980年からドメーヌの一時代を築いたティエリー・ブルーアンが退任し、2017年からボリス・シャンピィ氏が醸造責任者になった事も話題になった。「2004年」と言えばまずまずのヴィンテージ、15年の熟成はどうだろうか。
グラスに注がれたそれは、赤身の薫製肉・ドライスパイス・発展した土のニュアンス・フルーティ・華やかそれでもジューシー・・芳香性は高く、コンコンと湧き出る岩清水のようにグラスから香りが出てくる。しとやかな丸く軽いアタックながら、中盤からしなやかな果実味が広がりバランスが取れている。エレガントな余韻はかなり長い。熟し始めたブルゴーニュの妖艶な感じがそこはかとなく感じられる。

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浮遊感あるピュアに透き通りながら熟したブルゴーニュが気分に合い、観劇で疲れた体を癒してくれた。そのプライム・ステーキは「サーロイン」「フィレ」「リブアイ」があり、皿ごと900℃のオーブンで一気に焼き上げる。ジューという音と共に登場だ。目の前でカットされた肉は表面はカリっと香ばしく、断面はピンクで肉汁が香りと共に流れてくる。
その他の「ビバリーヒルズチョップドサラダ フェッタチーズ入り」や「ステーキフライ フライドポテト」などもテンポ良く運ばれてくる。ほぼ全席埋まり、スタッフ数もさほど多くないようだが、手慣れたものでスムーズにサービスしていた。日本産の柔らかなシャトーブリアンが好きで自宅でも良く食すが、US産の少しパサつくフィレはなかなか食べきれなかった。

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一方で前菜のカリカリのベーコンが効いているサラダは気に入った。アボガドのクリーミーさ、細かく刻んだ野菜の歯ごたえ、フェッタチーズのミルキーさが肉前の食欲をそそる。黒胡椒がワインとも繋いでくれた。夏休み中ということもあり満席の店内、中国語があちこちから聞こえてくる。肉的には余り好みではないのだが、ホテル内のレストランとしては業態を切り替えてまずまず成功しているようだった(昔は中華料理店だった)。
福岡は周知の通りラグジュアリーホテルの数(そしてホテル内レストランのレベル)がまだまだなのであるが、2023年には「旧大名小学校跡地」に九州初となるマリオットグループ最高峰「ザ・リッツ・カールトン ホテル」が開業予定だ。いよいよ出来た暁にはどんなレストラン(有名シェフ)が入るだろう??などと話ながら、歓声沸くアクアパノラマの「光と噴水のショー」を眺めていた。

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