師走になり九州もようやく冬らしくなってきた・・が!この日降り立ったのは沖縄・那覇空港。まだ20度超えで来週は25度超えの夏日になると言うからさすがに南国だ。着陸時に窓から見える美しい海の青さにもわくわくする。那覇と言えば明日15日は、那覇市泉崎「カフーナ旭橋」A街区3階から6階に、沖縄の知の拠点「沖縄県立図書館」が座席数2倍となってリニューアルオープンする。収蔵本も216万冊と大幅にアップした。
那覇バスターミナルや沖縄都市モノレール旭橋駅にも直結して便利だだろう。そうそう、そして明日・明後日は平成三十年冬巡業「大相撲沖縄場所」が「沖縄コンベンションセンター展示棟」で行われる。11月の九州場所後、12月2日長崎を皮切りにここ沖縄で九州の巡業を終えるのだ。その中で私は9年ぶりに開催された「大相撲久留米場所」を観に行った。開催地は今年6月にオープンした久留米市総合スポーツセンター「久留米アリーナ」。

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新しくて綺麗な会場の中で、本場所とはまた違ったアットホームで和やかな雰囲気。それでいて近くで迫力の取り組みや「相撲甚句」などを十分に堪能した。そして本場所や巡業中に上位関取陣が必ず訪れる寿司屋と言えば、我が家お馴染みの博多寿司を代表する「鮨割烹 やま中 本店」だ。「JR博多シティ」や「ニューオータニ博多」に支店もあるほか、豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」で提供される最初の食事と言う事でも知られている。
こちらはコンクリート打ちっぱなしにガラス張りで磯崎新氏設計。天井高の広い空間には砕石を塗りこんた「朱塗りの壁」、特殊な和紙の「雲型和照明」、樹齢800年「美州檜一枚板」カウンターと、印象的で贅沢な造りとなっている。今冬も、大関豪栄道・幕内隆の勝・元横綱朝青龍らが続々と訪れたと言う。ちなみに横綱稀勢の里も予約が入っていたが、休場したため急きょキャンセルになったそうだ。現役力士の皆さんは流石にアルコールは入れずに、

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食事を存分に楽しみ、束の間の英気を養っていたという。力士は肉好きが多く(スイーツ好きも)、フグ白子など焼き物を見ると一段と目が輝いていたらしい(笑) と言う訳で、先日妻と訪れたそんな「鮨割烹 やま中 本店」の報告を簡単にしておこう。玄関口には今年も煌めく大きなクリスマツツリーが飾られている。最近は中国・韓国・ヨーロッパ・アメリカと海外客が多い「やま中」であるが、
師走平日と言うこの夜は、夫婦・家族など地元の常連が多かった。いつものカウンター定番席に座り、いまだ矍鑠とした御主人・山中琢生氏、右腕のベテラン市山氏、ワインつまみも得意な副島氏と言う、いつもの面々ほか皆さんと一緒に乾杯だ。とりあえず赤壁に合わせ「モエ・エ・シャンドン ロゼ アンペリアル(MOET&CHANDON ROSE IMPERIAL)」で喉を潤しながら歓談する。いつものようにお任せの刺身から頂いていこう。

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10キロの「アラ(クエ)」は皮を炙って山葵醤油で頂く。炙った風味とアラの脂が美味。来る前から「アラ」を一番楽しみにしていた妻は既に上機嫌だ。続く「鯛」はゴマ・一味を乗せ、岩塩を振り橙も絞って頂く。塩と酸味が九州のタイの旨味を引き出す。「鯖」は千枚カブで包んで正月らしい風味・・鯖の脂を酸味が和らげバランスを見せる。この夜も各魚が上質である。合間には最近すっかり「やま中」定番となっている「ウニ・キャビア」。
こちらも年末仕様でゴージャスだ。北海道のバフンウニに乗せているのは、いつものオシェトラではなくロシア産ベルーガ。クリーミーで厚みを感じるウニと灰色を帯びた大き目なキャビアが渾然一体となる。これはまた後で握りでも頂こう。更に続いて「大トロ」は壱岐でとれた120キロ。今年は大間も不漁で大変そうだ。軽やかながら風味ある脂が口中に漂い満足感を高める。そしてやっぱり外せない「フグ造り」。

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河豚屋で食べるよりも美味と言われるこちらのふぐ刺し。やや厚みを残した身をアンコウの肝を絡めながら楽しむのは至福の時だ。今年も金崎漁港から直接仕入れたフグ刺しなど良く食べたが、年末年始にもまたフグを楽しむ予定。そして定番の甘酢な「松葉ガニ」。そうなるとやはり欲しくなるのは日本酒。福岡「田中六五 純米酒」熱燗で淡い端麗な旨味を、蟹味噌と合わせて楽しむ。
ここで市山氏がタイミングよく出してくれるのは「かつお菜とタケノコ」、いかにも新年らしい気分だ。優しい味付けで、料理の合間に食欲を増進してくれる。今年も「やま中」のお節は人気らしいので、いよいよ準備が大変な事だろう(我が家も今年頂いた)。そんな年末らしい話をしながら追加でお願いするのは佐賀「鍋島 純米吟醸」。わずかな微発泡に妻が「美味しい」とクイクイ進めている。合わせて登場するのは、目の前の七輪で焼かれる香ばしい「白子焼き」だ。

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トロリと溶ける白子の旨味、焼いたことで引き出されたゼラチン質の皮の旨味が余韻にしっかりと残る。こちらに来たら頂きたい一品であろう。まだまだ「しじみの赤だし」「トリュフ入り茶碗蒸し」「鯨肉」などおつまみが続くが、そろそろこの辺りで握りに移行してもらう。まずは「アマダイの昆布締め」、シャリと昆布のニュアンスが絶妙だ。続く美しい艶の「車海老」は、軽くボイルしつつ博多寿司らしく生のニュアンスも活かしている。
お楽しみの「マグロ赤身」は「やま中」独特の赤酢の力強いシャリと調和する。美しく握られた「コハダ」は酢を効かせており、最後を引き締めてくれる。いつものようにベテラン市山氏の握りを堪能した。そして締めの「玉」にデザートの「メロン」。まだまだ店内は盛況であるが御主人や市山氏らに見送って頂き、我が家は車に乗り込み一足早く店を後にした。おっと、ではコートいらずの暖かな沖縄の話はまたの機会にしよう。続く・・

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