先日パリコレと言えば、エディ・スリマンの新生「セリーヌ(CELINE by Hedi Slimane)」やパリコレ乱入デビューの「グッチ(GUCCI by Alessandro Michele)」など話題も多い中、最終日ラストに「ルイ・ヴィトン 2019年春夏コレクション(Louis Vuitton Spring-Summer 2019 Show by Nicolas Ghesquiere)」が発表された。今季の会場も「ルーブル美術館」。
予定時間も大幅に過ぎすっかり日も落ちた頃ドローンが映し出す。本館越しにガラスのピラミッドも見える広い中庭「クール・カレ(Palais du Louvre Cour carrée)」には、LEDライトが白々と照らされたガラス張りの特設通路が浮かぶ。今季パリコレは夜の水辺が印象的、エッフェル塔を背景にした「サンローラン(Saint Laurent by Anthony Vaccarello)」のショーもそうだったわ。歴史的巨大建造物の中に浮かび上がる近未来的ランウェイは、

いつもながらアーティスティックディレクター ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)らしい贅沢な演出。フロントロウには前回6月、我が家も現地南仏に招待された「2019年クルーズコレクション(LOUIS VUITTON Cruise 2019 Collection by Nicolas Ghesquiere Fashion Show)」同様のセレブ達、
「ゲーム・オブ・スローンズ」サンサ・スターク役で知られるソフィー・ターナー(Sophie Turner)やフランス女優のボンドガールなレア・セドゥ(Lea Seydoux)、同じく大御所イザベル・ユペール(Isabelle Huppert)、タイ女優ウラッサヤー・セーポーバン(Yaya-Urassaya Sperbund)。そうそう加えてお久しぶりのスウェーデン女優「トゥームレイダー ファースト・ミッション」なアリシア・ヴィキャンデル(Alicia Amanda Vikander)、

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以前国内イベントでもお見掛けした「カンヌ国際映画祭」審査委員長で「オーシャンズ8」なケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)様、かのスパイク・リー監督(Spike Lee)、ジョー・ジョナス(Joe Jonas)など。そうそう我が家も招待された「2019年クルーズコレクション」のトップを飾った福島リラちゃんも見えたよ。イオ・ミン・ペイ(Ieoh Ming Pei)設計のガラスのピラミッドを背景に47ルックがスタートする。
もちろんBGMはここ数シーズンずっと担当している仏アーティスト「ウッドキッド(Woodkid)」の新曲「Standing on the Horizon」。全体的にエキゾティックな音色・・モーゼス・サムニー(Moses Sumney)の声をなんとアルメニアのフルートでモーフィングしているんだって!? 今回のネット中継では何とも建築物重視の撮影な感じ、一回拝見したくらいではニコラの作品が良く解らず(見えず)残念。

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やはり現地で生で拝見するのとは雲泥の差だろう。印象的だったのはハイブリッドでマニッシュな要素、ビッグシルエットやシャープさ力強さ。「2018-19年秋冬」とは一見全く違うテーマの様だけど、向かう方向性は同じいかにも現代社会テーマ「女性の強さ」を表現している。そして「ジェンダーレス」ね、一瞬メンズが混じっている?!と思って何度も確認しちゃったもの。
色々大変・・ニコラのほんとの趣味とは違うかもしれないけど、時代を牽引する責務は大きいから。お得意のSFシリーズに、80年代を彷彿とさせるラインやグラフィックプリントに、爽やかなブルーをメインにしたポップな色使い。最近お馴染みの騙し絵、鎖帷子風ドレスやふんわりボリュームスリーブも素敵だった。今回のショー映像では限界があるので、日本でのプレビューショー時に生で拝見できるのを楽しみにしておこう。

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そんな興奮冷めやらぬ数日後、向かったのは我が家お馴染み「ルイ・ヴィトン 福岡店」。前回は私の「イブニングドレス」と主人の「2018-19年秋冬メンズ」新作を追加購入したので、今月は私の「国内3個のみ入荷のバッグ」と、キム・ジョーンズ(Kim Jones)のルイ・ヴィトン最後の「スーツ・コレクション」をゲットしに来たよ(現「ディオール・オム(DIOR HOMME)」アーティスティック・ディレクター)。
来季からは御存じヴァージル・アブロー(VIRGIL ABLOH)のコレクションだからね。建築家・青木淳氏デザインのファサード「陽光を受ける博多湾のさざ波」が煌めく中、いつもの様に2階VIPルームへ。今日はスーツ試着用にスペースを開けている。そこへ登場したのは、身長190cmあろうかと言ういかにもハイブランド業界人風情な健太郎くん。東京本社からフィールド・コーチ・トレーナーがわざわざフィッティングに来てくれてたの♪

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LVの先生と言えばやはりパリ本社メンズRTWのマーチャンダイジング・ディレクター、カルロス・デ・フレイタス(Carlos de Freitas)大先生ね。いつぞやは六本木ヒルズ店でしっかり細かくサイズ計測して頂き、細かいアドバイスなどもあり感激したものだったわ。しかもその時のサポートは日本のメンズMDの小林氏だったと言う贅沢さ。・・とそんな事を思い出しながら健太郎くんお勧めのスーツを拝見。
それは彼がLVでフィッティングやコーディネートも担当していた中田英寿氏着用の新作。そう数日前のパリコレLVフロントロウでヒデが着用していた物よ。シャープで身体にフィットする、いかにもラグジュアリーでスマートな1着。主人が上着を羽織っただけで私も即OK!いつもの様に合わせてシャツやネクタイなども揃えていくわ。そんな中、テーブルに運ばれるのはいつものシャンパン「ドン・ペリニヨン(Moet & Chandon Cuvee Dom Pérignon)」とショコラ。

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そしてこの日は私への誕生日プレゼントと言う「フラワーボックス by Nicolai Bergmann」もあった!LVオレンジにピンクでとっても綺麗。後日には東京担当嬢からシャンパン「ルイナール ロゼ(Ruinart Rose)」も送られて来たし、毎年主人共々有難いわ♪ 健太郎くんの個性的で楽しい経歴・趣味を伺いつつ、女性スタッフ達も含めてワイワイ楽しい時間を過ごした。
とそんな賑やかな夕方を終えたら二人でこの夜は寿司デート、雨の中車を薬院まで走らせるよ。我が家お馴染みの博多を代表する寿司屋「鮨割烹 やま中 本店」。磯崎新氏の設計するモダンな建築でも有名ね。さすがに週末だから・・節目継目ひとつない樹齢800年「美州檜一枚板」カウンター席はギュウギュウ詰め(笑)しかも半分は外国人観光客。先日亡くなったばかりのフレンチの巨匠ジョエル・ロブションシェフも訪問した寿司屋と言う事で、

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その時の写真をしげしげと見ているヨーロッパからの客もいたわ。まずは乾杯、「やま中」はプレステージ・シャンパーニュは置いておらず、スタンダード・キュベ数種類のみ揃えている。前回は「ポル・ロジェ ブリュット・レゼルヴ(Pol Roger Brut Réserve)」をあけたので、今回はとりあえず「ボランジェ スペシャル・キュヴェ(Bollinger Special Cuvee NV)」を選ぶ。
普通に家で開けるのでも「ボランジェ ラ・グランダネ」だから、このNVはかなり久しぶり。グラスに注ぐと洋梨・剥いて少し時間の立ったリンゴ・白い花のミツ。やや大きな泡ながら中盤から余韻にかけての刺激となり、苦味と共に飲み口を引き締めるわ。NVとは言え洗練された樽使いと上品な酸味は「ボランジェ」のレベルの高さを感じるわ。いつもの様にスタッフの皆さんとも乾杯!

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77歳喜寿を迎えた御主人・山中琢生氏の、相変わらずな恵比寿顔は縁起良いわ。さぁ今日は忙しそうだから、お任せで担当の市山氏に色々出して貰ってサクッと楽しもう。最初はいつものように刺身からね。皮目を炙って岩塩を振った「タイ」。続く「アラ(クエ)」は炙ってワサビ醤油で頂く。しつこくない脂が自然に蕩けるような「大トロ」。「シャンパンに合わせてどうぞ」と手渡されたのは、
スプーンに乗ったやま中定番「ウニとキャビア」、そして削ったトリュフも添えられたよ♪ 余韻には唐津産ウニらしい甘みとキャビアの塩気が同調する。続いて松前昆布を乗せた対馬産「鯖」もなかなか脂が乗っていて美味。そしてこの日の薄造りは長崎産「カワハギ」。透明感のある身を肝と絡めながら頂く。「子持ち鮎の煮浸し」は滋味深い出汁に、卵のブツブツした食感がアクセントね。

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次の「ワカサギの天ぷら」も揚げたての食感とホクホクと柔らかな身のコントラスト。苦味が余韻に残って日本酒も欲しくなるわ。そして定番の「蟹甘酢」は有明産。その他にも秋らしいおつまみの「銀杏に芋のチップス」など堪能する。満席のカウンターはお酒も回ってワイワイ大賑わい、ちょっと疲れて来たので早速「握り」をお願いするよ。綺麗な赤い皿にキラキラと美しい「白甘鯛」には昆布を乗せて、
やや甘めな仕立てが博多らしい。やま中らしい細工を施した「イカ」は、塩と柑橘でさっぱりとイカの甘さを引き立てて。そうそう、カウンター中心に鎮座していた大きな岩手産「松茸」は握りになってやって来た。薄切りにして炭火を入れ粗塩とすだちを振った。さっぱり香り立つ上品な美味しさ。「土瓶蒸し」で頂くより好きだわ。続くは軽くボイルした「車海老」、博多寿司らしく柔らかな生のニュアンスも若干残しているの。

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キラキラな「コハダ」は江戸前で頂くものより軽い締め。最後は大きな「煮ハマグリ」。サッと軽く済ませたつもりだったけど結構お腹一杯になっていた。これから年末に掛けて益々大盛況になるだろうここ「鮨割烹 やま中 本店」。聞けば今年もお節を2百セット以上用意するとの事、また大変そうね。帰りは外まで御主人を含めスタッフの皆さんが見送ってくれる。手を振りながら車で店を後に・・外は台風の影響で木々が揺れ始めていた。