フランスはコート・ダジュールで行われる「ルイ・ヴィトン 2019年クルーズ・コレクション(Louis Vuitton 2019 Cruise Collection Fashion Show)」に向かうべく航空券の手配をする。今回はとにかく乗り継ぎを最小限にした時短が良い。そこで思いついたのはフィンランドの国営航空会社「フィンランド航空(フィンエアー Finnair)」、日本就航35周年と言う事で最近ちょうど話題になっていた。
成田からヘルシンキは今年夏期からダブルデイリー運航、中部国際空港・関西国際空港・福岡空港の運航は日本航空コードシェア便を含め週38便と欧州系で最大。そう、去年から夏季限定でアジアの玄関口・福岡空港もヨーロッパ直行便が出ているの♪ 北回り最短ルートなのでヘルシンキまで最短9時間半、これってびっくり早いでしょ!ヘルシンキ空港は今やパリに次ぐ欧州第2のゲートウェイと言うから見逃せないわ。加えて注目は乗り継ぎは時間がかからない事。

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国際線でも35分から1時間で可能と言うから驚く。「日本から一番近いヨーロッパ」の謳い文句が出てくるのはそう言うわけね。ただし、我が家的に残念なのはフィンエアーに「ファーストクラス」設定がない事。う~ん正直ちょっと悩んだけど、今回は時短の魅力を優先すべく、初のフィンエアー体験をするため「ビジネスクラス」での渡航に決定。帰国便で言えば乗り継ぎ55分を含めても、
ニースから福岡まで確かに13時間40分と早かったのは事実。ちなみに預け荷物の「ロストバゲージ」を防ぐために、「ルイ・ヴィトン」から発売されたばかりのトラッカー「エコー(Echo)」を2個装着したよ。オーストラリアのインダストリアル・デザイナー マーク・ニューソン(Marc Newson)によって考案された我が家愛用の4輪トロリー「ホライゾン」のポケットに収納する追跡装置。ルイ・ヴィトンのアプリ「Lous Vuitton Pass」や「Android Wear2.0」と連携し、

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コネクテッドウォッチ「タンブール ホライゾン」ともペアリング出来る。これによって世界中の空港でスマートフォンから荷物到着を確認・管理できるわ。確かに出発前・乗り継ぎ中・到着後と各空港で荷物がどこにあるのか確認出来た。かなり画期的で一安心。ちなみにヨーロッパの主要空港では「ルイ・ヴィトン」が交渉して、「エールフランス(Air France)」などはすぐに導入可とされたが、「日本航空(JAL)」は
なかなかOKしなかったとの事。こんな所にも日本企業のガラパゴス的な意思決定の遅さを感じるね。そうそう、我が家同様「ルイ・ヴィトン 2019 クルーズ・コレクション」参加でニース入りした「WWD JAPAN」編集者はロストバゲージになったんだって?!その後どうなったのかな・・ さ、それでは搭乗しよう、肝心のフィンエアー機内でのお話。先に正直に言うと、やっぱり「ビジネスクラス(A330-300)」は狭いし不便ではあった。通路に面したスタッガードタイプ(端部は違う)で、

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180度リクライニングできるフルフラットシート(200cm)ではあるが、幅が狭いしとっても堅い。収納も少ない(左列一人用座席は広い)。座席にある「パーソナルタッチスクリーンテレビ」も12.1インチと小さめ。エンターテイメントプログラムは映画「Peter Rabbit」以外食指が動くものが少なかったかな・・日本語や英語の字幕版があると色々観易いかもしれない。結局主人は「iPad Pro」に事前ダウンロードしていた
映画や書籍を楽しんでいた(大半寝ていたけど)。まぁそれでも私は取りあえずこれで満足に過ごせたよ「機内Wi-Fi(Nordic Sky)」♪ ほぼ全ての長距離便で利用できるはずなんだけど、乗り継ぎ後のEU内移動(国内線A319/A321)3時間半ではそれが不可能だったから辛かった(更に座席が狭いし)。ビジネスクラス客および「フィンエアープラス ゴールド会員」はフライト中1時間無料、その後「1時間」「3時間」「フライト中常時接続」のいずれかを選択購入できる。

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私はもちろん常時接続(20ユーロ程)で往復20時間ずっとチェリ~ちゃんとチャット状態のメールをしていたわ(中国上空では電波が途絶えたけど)。そうだこれが「フィンエアー的利点」メインだよね、機内で使用されているテーブルウェアやファブリック、アメニティポーチ(耳栓・アイマスク・歯ブラシセット・「ロクシタン(L’OCCITANE)」美容液他)など、全てが「マリメッコ(Marimekko)」と言う事。
「マリメッコ by Maija Isola」はフィンランドを代表する1951年創業のライフスタイルブランド、日本を含む世界約40カ国で販売されている。フィンエアーとのコラボ「marimekko for Finnair コレクション」は、カジュアルポップ系の北欧デザイン好き女子達にはたまらない企画ね。そうそう現在2機のワイドボディーにも「マリメッコ」パターンが描かれている(新しいA350には「キヴェット」、A330にはクラシックな「ウニッコ」)。

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日本発フライトでは「七草」オーナーシェフ前沢リカ氏監修による日本料理を、ヘルシンキ発フライトではスウェーデンのトミー・ミリーマキ(Tommy Myllymaki)シェフ監修による北欧料理が頂ける。メニューは前菜(鶏照り焼き/スモークサーモン)、メインコース(寿司/豚角煮/鶏ソテー)、チーズ(チェダー/デンマーク産ブリー)、デザート(アイスクリーム/ケーキ)と一応フルコース。
全体的に塩分が強い印象で、解凍しきれていない前菜が出てきたり、軽食で「冷製蕎麦」と書いてあっても熱々で提供されたりと、色々驚いたりもした(笑) 私はほとんど食べれず主人がワインと共に味見程度と言った感じだった。そもそも機内食に期待するものではないけど「日本の航空会社(ANA/JAL)」や「ルフトハンザ(Lufthansa)」の方がまだマシかな。ワインはデザートワイン2種まで含めて計9種類。シャンパンは「ジョセフ・ペリエ キュヴェ・ロワイヤル ブリュット

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(Joseph Perrier Cuvée Royale Brut)」のみ。白3種類は「ラベイユ・ド・フューザル・ブラン ペサック・レオニャン(L’Abeille de Fieuzal Pessac-Léognan) 2014年」、シャルドネはフランス南西地方の「ドメーヌ・ド・ペルオー(Domaine de Pellehaut Chardonnay)2016年」、リースリングはタスマニアの「デヴィルズ・コーナー(Devil’s Corner Riesling)2016年」。
赤はサン・テミリオンの「マルキ・ド・ベルフォン(Marquis de Bellefont Saint-Emilion Grand Cru) 2011年」、ヤラ・バレーのピノ・ノワール「デ・ボルトリ(De Bortoli Yarra Valley Estate Pinot Noir)」、リオハの「ボデガス・カンピーリョ (Bodegas Campillo Rioja Reserva Selecta)2010年」。主人は「機内ワインにも多くを求めてはいけない」と自らに言い聞かせ、何とか狙いを定めて

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白は「ラベイユ・ド・フューザル」赤は「マルキ・ド・ベルフォン」で収まった様だった。ちなみにウエルカム・シャンパンでも「ジョセフ・ペリエ キュヴェ・ロワイヤル ブリュット」が出されるから、食中はプレステージ・シャンパーニュか、せめて別種類が欲しかったね。「フィンエアー」ビジネスクラスで使用する陶器は軽量の磁器製で負荷低減仕様。デザイン的な事で言うと、テーブルウェアのパターンは「キヴェット」
「ピエネット・キヴェット」「シルッキクイッカ」「セイレーニ」「コッペロ」「キッサポッロ」。ついでにクッションは「シルッキクイッカ」、ブランケットは「ピエネット・キヴェット」、アメニティポーチにスリッパは「キヴェット」。そうだ加えてグラス類は全てフィンランドブランド「イッタラ(iittala)」の「ウルティマ・ツーレ(Ultima Thule)」シリーズだった。さぁ、ではいよいよ「ヘルシンキ空港(Helsinki-Vantaa Airport)」に降り立つ。

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トランジットがメインと言う空港なのにコンパクト、表示も分かり易くとてもスムーズな動線と定評があるので楽しみにしていた。見渡せば隅々まで当然ながら北欧デザイン・・写真や情報サイトなどで見ていると明るくて機能的なイメージだったが、現実は思ったより使いこまれて古い印象も。ファーストクラス設定がないからか、特別レーン等の「プライオリティー(Priority)」感はなく、ビジネスクラスだからと言った便利な機能もない。
手荷物検査も行列で一般と何ら変わりない。ただし日本人利用客が多いからだろう、パスポートコントロールは日本人専用の「ICパスポート自動化ゲート」があった。イケメン窓口職員も簡単な日本語が話せてびっくり。長い行列を横目にかなりの時短になった。乗り継ぎフロアまでたどり着くと、コンパクトな中に食事やショッピングなどが集中し確かに充実している。フィンエアーラウンジ近くには人気の「ムーミン ショップ(MOOMIN SHOP)」や「マリメッコ ショップ」なども見掛ける。

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さすがに男性連れには難しいか、キラキラセクシーな「ヴィクトリア シークレット(VICTORIA’S SECRET)」には誰も客がいなかったな。「フィンエアー・ラウンジ(シェンゲンエリア内)」は22番あたり階段を上った2階にある。いくつかの狭い空間に使い込んだ北欧インテリアが並び、乗り継ぎの人々と乗務員で混雑している(奥のスペースは縄を張って使用不可)。ビュッフェのフードやドリンクの種類は少なめ。
アルコールはビールとワイン2種程度。何とか席を確保し乗り継ぎ時間まで空港Wi-Fiでメールチェックなどする。そうそう、先に済ませた手荷物検査やボディチェックは雑な扱いで少々疲れてしまった。ただでさえ預けた「Louis Vuitton」のスーツケースは、どこの国にであってもファーストクラスであっても、鍵を壊されるかこじ開けようとした形跡を感じる事も少なくない。今回も預け荷物の新品4輪トロリー「ホライゾン70」は、耐久性に優れたテキスタイルを使用したシンプル黒無地の

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専用カバー「ウッス・ホライゾン」で覆って一見「LV」とは分からなくし、鍵付きベルトもしっかりしていたはずなのに、凹み傷だらけで鍵も壊されかけていた。機能性・丈夫さ・デザインと全てにおいて我が家的に「LV」の他に選択の余地はないし、追跡デバイス「エコー」を装着しているから結果良いけれども、空港が全面的に信用できないと言うのは悲しい事だわ。話を戻してヘルシンキ空港のウリ「便利な乗り継ぎ」に関して。
確かに行きはシャルル・ド・ゴール空港みたいに恐ろしくわかりにくい空港よりは当然良かった。「フィンエアー」サイトでは動画で乗り継ぎ経路を分かり易く解説している。乗り継ぎ所要時間40分とされているが、行きはよいよいの30分強。しかし帰りの便は乗り継ぎ時間わずか55分間にも関わらず、ニースから到着したのは40分前。工事中でガラガラ人気ない第1ターミナル一番端!T1端(11)からT2端(50)まで遠い遠い距離をひたすら競歩するはめに!

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さすがに乗り遅れるかと焦る・・香港国際空港みたいに有料カートないの~?!と心から思ったわ。機内のサービスはかなり杓子定規・省力化されたもので、一通り決められたサービスをし終えるとCA達もずっと休憩状態。感じ良い乗務員とそうでない乗務員の差もかなりあった。特にEU内往復(ヘルシンキ/ニース)は、ベテランCAが客席ひじ掛けに腰掛けて乗客とずっと話し込んだり、パイロットがコックピットのドアを
長い事開けっ放し!にして頻繁に出入りするなど、日本の航空会社ではあり得ない光景も間近に見たわ。ちょうど出国直前に海外メディアで「Finnair blacklisted by consumer protection agency」と言う記事を見ていたので妙に納得した。「フィンエアー」は国営でつまり乗務員も公務員、年々増える苦情と遅延・キャンセルの不対応でとうとう消費者問題委員会のブラックリストに入ったよう。特に今回は顧客に対して世界1のホスピタリティーを提供する「ルイ・ヴィトン」との比較になっちゃうからね・・・

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さぁ気を取り直して「幸せのコート・ダジュール」に向かうよ~♪と思ったら残りの数十分間は悪天候に翻弄されながらのドタバタ着陸(泣) ほ~んとどこでもドアかワープが欲しいものだ! やっとニース・コート・ダジュール空港に降り立つ。直ぐに「ルイ・ヴィトン」フランス本社スタッフと、今回私達をずっと守ってくれる担当ドライバーが待っていてくれホッとする。無事に一番に出て来たスーツケース「ホライゾン70」をサッと降ろして、
イケメンドライバーが颯爽と全部の荷物を運んで行くよ。駐車場にズラッと並ぶはお迎え黒塗りの「メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)V-Class」、オレンジの「LV」マークが入った特別仕様車。それに乗り込みとうとうニースからカンヌへ一気に走るわ・・日の入りは21時、美しい夕日で空が青紫に染まってロマンティックだった。宿泊先はグレース・ケリーな「インターコンチネンタル カールトン カンヌ(InterContinental Carlton Cannes)」♪

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続々と招待客が到着するホテルエントランスには、先日福岡店まで我が家に逢いに来てくれた、「ルイ・ヴィトン」東京本社プライベート・クライアントのアシスタント・マネージャー嬢が待っていてくれた。見るとこ見るとこ「LV」マークに新作「LOUIS VUITTON by Nicolas Ghesquiere」を着た人々・・移動の疲れも吹き飛ぶよ。やっと「ルイ・ヴィトン」によるラグジュアリーなコート・ダジュールの旅が始まるワクワクの夜なのだった。続く・・