桜も開花して気が付けばもう4月、天気も良いこの週末はお花見の人も少なくないよね。毎年恒例「福岡城さくら祭(舞鶴公園)」のライトアップも9日まで行われイベントも様々、来週は桜満開と重なり周辺の「西公園」など含めて、さぞ賑やかになるでしょう。そんな慌ただしい年度末な先日、春休みでごった返す福岡市中心部・天神。
いつもの様にディナーデート前の夕方、我が家お馴染み九州最大「ルイ・ヴィトン福岡店」に向かう。この日のメインは「新作メンズ・スーツ」、今季も品揃えが良い時期にササッとネクタイ・シャツなども含めて一式揃えるよ。いつもより早めの時間だったのでまだ外も明るいし、お向かい警固公園も若者達で騒がしい。車を降りて人をかき分けるの様に店内に入る。建築家・青木淳氏デザインのファサード「陽光を受けて映える穏やかな博多湾のさざ波」が煌めく中、

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いつもの2階レディスエリア奥VIPルームに入る。そこへ担当嬢達が大きな荷物を運んできた。大人シックな色合いがゴージャスな花束も良い香り♪ これらはルイ・ヴィトンから主人へのバースデープレゼントなの!去年は銀座並木通り店で頂いたが、今年は福岡店での受け取りにして頂いてた。それにしても大きな「インペリア・サフラン」ボックス、何が入ってるんだろう?!
担当嬢がリボンをといて出してくれる・・お!何と両面で「Louis Vuitton」ロゴが入ったふっかふかクッション(ウール/カシミア)!?珍しい!さすが非売品だ~(すっかり私が使う気満々)♪ 毎年色々ほんとホスピタリティ素晴らしいLV。キャッキャと喜んでいる所へ更に運ばれたのは「ドン・ペリニヨン(Moet & Chandon Cuvee Dom Pérignon)」と、LVロゴ入り「ラ・メゾン・デュ・ショコラ(La Maison du Chocolat)」。

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言わずもがなLVMHグループであるモエ・エ・シャンドン社はシャンパーニュ最大の畑所有者。中でも「ドン・ペリニヨン」は最優先の状態で造られているのだから素晴らしい。平均的な比率はシャルドネ55%、ピノ・ノワール45%。シャルドネは「シュイィ」「クラマン」「アヴィーズ」「ル・メニル・シュール・オジェ」、ピノ・ノワールは「アイ」「ブジー」「ヴェルズネイ」「マイィ」「オーヴィレール」といった具合ね。
我が家では「ドン・ペリニヨン」と言えば平日の乾杯として良く開ける。私には大好きで欠かせない1杯よ(とくにロゼが好き)。先週明け開けた「ドン・ペリニヨン 2005年」はシャルドネ60%、ピノ・ノワール40%。2005年は寒暖差が大きいながらも全体として暖かく雨が少ない年。8月は酷暑だったが9月は雨量が多かった為暑さが和らいだ。

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よって9月14日にシャルドネを、17日にピノ・ノワールの収穫を開始。結果生産量が例年の半分近くになったが、ドン・ペリニヨン側曰く「葡萄畑のでの徹底した選別の結果、極めて良質な葡萄ができた」「これまでになり円熟した芳香になった」と評しているわ。グラスにはグリーンかかったイエローが揺れ、ドンペリらしい緊張感のある還元香が立ち上がる・・
グレープフルーツのコンポート、その皮をかじったようなほろ苦が舌の上に長く残るわ。う~ん「2004年」より熟したニュアンスがある、その意味ではお気に入りの「2003年」の方に近いかな。「2004年」よりハードなミネラル感でキチンとした骨格ね。主人曰く「まだかなりフレッシュで全体のバランスは取れていないけど、凝縮感とフルーツ感のせめぎ合いがどのように変化していくか楽しみだね」との事。

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ちなみに「2002年」から現在「2006年」まで連続しての販売だったけど「2007年」は生産されないんだそうよ。そうだ!ついでなのでここで昨夜開けたオールドビンテージの「1978年」や、その他貴重なドンペリもザッと挙げておこうかな!? あ、ところで今回LVでゲットしたのは、主人のスーツ一式の他に「2017年春夏レディース」の代表的なあのロングドレスや、
あのゴージャスなネックレス&ブレスレットも一目惚れで。その他新作のバッグやファッション小物は予約したりして、結果私の物がメインみたいになった2時間程、ドンペリ片手に買い物を満喫したのだった。と言う訳で、その後のフレンチレストランデートの報告はまた後日にして、以下からは主人による「ドン・ペリニヨン特集」と言う事にしましょう♪

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「ドン・ペリニヨン」は今年6月に「2008年」より先に「2009年」を発売する。ヴィンテージの順番を変えて発売するのは初めてだ。「2009年」は温暖でリッチな味わいになったため、冷涼な「2008年」より早く最初のプレニチュードが来るからという。「ドン・ペリニヨンは瓶熟成の8年・16年・25~30年の3回にわたってプレニチュードに達する」と言う考え方だ。
思えば「ルイ・ロデレール クリスタル」も同様に「2009年」を先に出している。その他今年発売予定の「ドン・ペリニヨン」は「ロゼ 2005年」と「P2 2000年」なので、また妻が欲しがるのは間違いないだろう。通常の「ドン・ペリニヨン」も8年の熟成を経てリリースされるが、ブラックラベルの「P2(旧エノテーク)」は更に16年の熟成を経る。そこで、もう我が家でも何本か開けた「P2 1998年(Dom Perignon Plenitude2 vintage 1998)」。

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サテン仕上げのモダンなデザインで、ずっしり黒アルミニウム製のギフトボックスが豪華な印象。引き出しの中から出て来るのは黒布に入った黒ラベルのボトルだ。値段もそれなりに上がっている。ボトルネックには「プレニチュード」の頭文字「P」が付いている。かつては「エノテーク」だったが、2回目のピーク「P2」と名称変更したわけだ(まあ上手いマーケティングと言えようか)。
ちなみに熟成庫はそのまま、オーヴィール修道院地下セラーにちなんだ「エノテーク」の名が使われている。1998年の8月はかなり暑かったが、9月に入ると悪天候が2週間続いたため、収穫は例年より遅れたものの、9月21日から収穫され満足の出来だと言う。コルクを抜くとふんわりと複雑な香りが広がり、妻が目の色を変える(笑)グラスに注ぐと微細な泡が間断なく立ち上る・・かなり薄めのゴールド。

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いわゆるドンペリ香はまろやかで穏やかだが、確かに感じられる。そこから八朔・黄桃・オレンジ・スモーク・・・複雑な表情を見せる。舌の上からはスパイシーな旨味がじんわりと湧き出てくる。消費者としては「エノテークと同じでしょう?」と言う猜疑心から入る訳であるが、とてもまろやかで丸みを感じる味わいは、確かに1つのピークを向かえているのかもしれない。
「エノテーク」の方が力強い印象だが、微妙に味わいの差もあるように思える。となると、今や貴重となった「エノテーク」にも触れて行こう。最も印象的だったのは、以前博多イタリアン「サーラカリーナ」で開けた「ドン・ペリニヨン エノテーク(Dom Perignon Enotheque Vintage) 1985年」。グラスに注ぐと美しく深い黄金色の中、極小の泡がキラキラ立ち上がる。カフェオレ・蜜・オレンジのコンフィ・セップ茸・・

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開店以来10年近く店内セラーで寝かせていた秘蔵の1本だったが、熟成して落ち着いた甘く妖艶な香りが何とも優雅だった。ドンペリ香はミネラルと共にすっかり溶け込んでグッと深い。アタックにトロッとした液体の存在感を感じ、甘露飴のようなオイリーな口当たりが長い余韻へと繋がって行く。確かに数段階ステージの上がった「ドン・ペリニヨン」の完成度に引き込まれて行った。
思えば家でも「ドン・ペリニヨン エノテーク 1996年」や同「1995年」、以前中華レストランでは「1993年」を開けたか。先日家で開けた「1996年」は、シルバーボックスに三つ折りの説明書も入っていた。それによると「1996年」は気候の変化に富んだ年で、夏は水不足を十分に補うことはできなかったが、収穫日9月16日のひと月前から厳しい暑さと北東風によって葡萄に独特の熟成感をもたらしたとの事。

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「バカラ ドン・ペリニヨン専用シャンパンフルート」に注ぐと黄金の泡はすっかりと溶け込み大人しい。独特の香ばしいスモーキーなドンペリ香も和らぎ優しさを感じる。ブリオッシュに続いてオレンジ、白桃と黄桃が等分に混じったニュアンス。口にふくむと当然ながら通常の「ドン・ペリニヨン」より厚みを感じる。エレガントな旨味と上品な酸味が層をなしているからだろう。
熟成を経て柔らかさを感じるミネラル感が飲み口を引き締める。確かにエレガントな酸味が長い余韻を形成する・・ただボトル半分を越える頃には飽きてきた、まだまだ力強くほどけきっていないからだろう。「ドン・ペリニヨン」の超熟成性を改めて感じた1本だった。最近で最も良かったのは、昨年末「オーグードゥジュール・メルヴェイユ 博多」で開けた「ドン・ペリニヨン ヴィンテージ 1990年」。

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グラスに注がれると美しいゴールドが揺れる。カフェオレ・ココア・砕いた黒糖・・若いドンペリニヨンの還元的要素はすっかり消えて上品なナッツの酸化的なニュアンスも心地よい。湿気た木片のニュアンス・シロップ漬けのマスカット・熟した白桃・・グッと蕩けるような余韻はエレガントで長い。時間と共に白トリュフのニュアンスも立ち上がる。
素晴らしい状態に妻も「これはかなり美味しい!」とクイクイ大満足の様子であった。「1990年」にはロバート・パーカーも98点を付けている。大晦日には「1955年」を開けてみたが、こちらは良くなかった。ネックがかなり下がっていたので不安であったが、やはり案の定。薄い出がらしのシェリー酒を水で更に薄めた様な状態にガックリした。実は1955年は、9月末から10月上旬にかけて大収穫となり、

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「非常に良質でコシが強く爽快な酸もあり、秀逸なヴィンテージ」とされている。そうは言ってもこれだけ古くなると当然リスクも高くなる。「可哀想に・・開けるべき時に開けてあげなくてごめんね」と妻(笑)そんな事情で、リベンジとして最近開けてみたのが偉大なヴィンテージと言われる「1985年」。前述のとても良かった「1990年」と同じ会社から仕入れたので比較も出来る。
グラスに注ぐと褐色を帯びた深いゴールド。ごくごく微細な泡がゆっくりと立ち上るがやがて消えて行く。ナッツ・カラメリゼ・ヌガー・パンデピス・蜂蜜・・アタックは滑らかで魅惑的。奥深い甘みと深い旨味が見事に統合している。「泡の飛んだシャンパーニュ」と言うよりも「泡を微かに感じるソーテルヌ」と言った雰囲気だ。スワリングすると、若ヴィンテージ特有のドンペリ香、還元的香をそこはかとなく感じるのも面白い。

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そしてほどけているとは言え、ミネラル感がすっと立ち上るのも印象的だった。若い時に伺える特徴を残しつつも綺麗に熟成していくワインの楽しさ。妻も「あ~ドンペリってわかるね」と楽しんでいた(笑)「1990年」が食中に楽しめるとするなら「1985年」は食後酒的に優雅に楽しみたい。さて、そして昨夜開けたのは「1978年」だ。濃い目のゴールドの中、ゆっくりと微細な泡がスーと溶け込んでいく。
ナッティなキャラメル・モカ・コーヒー・白トリュフ・・アタックはふんわりと軽やかであるが、口中で何ともまろやかな旨味がゆっくりと湖上の波のように広がる。控えめながら優雅な余韻は長い。泡が飛びきってしまったシャンパン古酒は好きではないが、これはまだ口の中に微かながら確かな泡が感じられて好ましい。「1985年より美味しいね」と妻もほっとしていた。ヴィンテージ的には優良な「1976年」と「1979年」に挟まれた弱い年であるが、

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保存状態もかなり良く満足度が高い。古酒になってくるとヴィンテージも大事だが、やはりボトル事の保存状態の影響が大きいなと改めて感じる1本であった。そして、更に妻が愛してやまないのは「ドン・ペリニヨン レゼルヴ・ドゥ・ラベイ」。金属の盾型ラベルが施されている重厚豪華な木箱に入っており、裏のラベルにはナンバリングしてある。「1988」は2本開けている。
いわゆるドンペリゴールド、「P2(旧エノテーク)」より長く20年以上の熟成を経てリリースされる。こちらのカテゴリーもなくなり、現在は「P3(3回目のプレニチュード)」に統一された。グラスに注ぐと黄金で微細な泡がキラキラと美しい・・淡く溶け込み消えていく。ナッツ・洋梨・白ブドウ・八朔・・やや疲れた印象のブーケだったが、とろりとした魅力的な質感は果実の穏やかな旨みを引き立ててくる。

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清廉なミネラルはどこまでも上品に溶け込み別格の味わい。時間と共にいわゆる特徴的なドンペリ香が顔を見せ、余韻はとてつもなく長い。上品な旨みの後にソーテルヌのようなニュアンス、その奥にオレンジの苦味が一瞬よぎる。「旨み」「甘さ」「苦味」が球体の様にピュアでいて、複雑な味わいを構成している。妻も「これは言葉では表せない、飲まないと解らない」美味しさだと満足。
熟成感とフレッシュ感が精緻な配置をみせる、見事な「1988年」であった。またその後開けた「1992年」は、ドンペリ特有の香りもうっすらと感じるが、そこからシェリー・オレンジ・キノコ・白トリュフなどなど、いつもより複雑なブーケが楽しい。時間と共に動物の毛やスモーキーな雰囲気も。やはりどの要素も上品に整えられていてバランスを大きく崩す事はなかった。

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どこまでもドンペリニヨンらしい上品さを失わず、余韻には甘酸っぱい苦みが強く残った。「バカラ ドンペリ専用シャンパンフルート」だと泡が程よく立ち上り、グレープフルーツのような苦みも余韻に残る。一方「リーデル ソムリエシリーズ ヴィンテージ・シャンパーニュ」だと、ほとんど泡が立たずに白ワインのようになる。そんなグラスによる差と共にゆっくりと楽しんだ。
ドン・ペリニヨンは「各ヴィンテージ」「各ヴィンテージを市場ないし手元で熟成させた味わい」「メゾンで熟成させたP2・P3の味わい」「更にP2・P3を市場ないし手元で熟成させた味わい」と楽しめるステージが複数ある。う~ん・・これを書いていたらまた「ドン・ペリニヨン」のオールドヴィンテージが飲みたくなって来た。ドン・ペリニヨンは発売される度にまとめ買いして、我が家のセラー室で熟成させるようにしている。

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妻のリクエストで若いうちに消えて行くのであるが(笑)時々セラーの奥からひょっこりと顔を出す古いヴィンテージもお楽しみなのである。久しぶりにセラー室にこもってボトルを確認することにしょう、今夜は何年を開けようか?