「ポケモンGO」の配信が日本で始まって直ぐの日、私達は京都市中京区二条にいた、東山三十六峰を一望できる「ザ・リッツ・カールトン京都(THE RITZ-CARLTON KYOTO)」よ。部屋から見下ろしたすぐの鴨川沿いに、スマートフォンをかざす無言の人だかり・・どうもそこに「ポケモン」がいるらしい(笑) 聞けばカモネギやコイキング、更にハクリューやミニリュウまでいるとの事?!
炎天下の中皆さんご苦労様(熱中症に注意)。三条・四条など街中も多数出現する様で、外国人を含めそんな人々を多く見掛けた、さすが世界的観光地・京都ね。皆さん歩きスマホにはくれぐれも注意しましょう。その昔ここは角倉了以が京都の発展に貢献した褒美として徳川家康から下賜された場所。その後藤田傳三郎男爵(長州・萩出身)の別邸「夷川邸」となり、1970年からは「ホテルフジタ京都」であった。

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現在開業2年半となる「ザ・リッツカールトン京都」、地上5階・地下2階建て敷地面積約1800坪(延床面積約7500坪)。藤田邸時代からの灯籠・滝石・木材・庭石なども再利用し「ピーター・レメディオス スタジオ」がデザインした。車付けから玄関までのアプローでは蝉の声が響き、サラサラと水が流れ、夏の暑風が通り抜ける石空間。エントランスの壁はセラミックの七宝文様、そして大きな松の盆栽が出迎える。
「ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERME PARIS)」を通り抜けフロントへ。「源氏物語」をイメージしたデザインコンセプトで、日本の伝統建築と言うよりは現代建築の中に和の文化を融合させた、外国人好みのエキゾティックで幽玄な日本。パブリックエリアは光源氏の邸宅「六条院」、吹き抜けで見下ろせる地下は「宇治十帖」をイメージしている。

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独特の照明使いは京都らしくも幻想的で美しき平安絵巻の世界。加えて京都に縁のある80作家による約400点のアートワークが展示してあり、クリスタルビーズでデコられた琵琶や、三嶋りつ惠氏による青白く煌めく壁「月の光 2013」などが目を引く。その他は伝統木工技術の「組子」、傘型照明にヒノキと障子モチーフの格子など。
館内には作庭家・野村勘治氏が監修した4つの日本庭園(白虎庭/九山八海/玄武の庭/天の青龍庭)もあり、「四神相応」としているそう。鴨川側に大きな滝が作られ、「ザ・ロビーラウンジ(THE LOBBY LOUNGE)」テラス席から眺めるそれは見ごたえがある(地下2階のプールからも見える)。

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そう言えばここ「ザ・リッツ・カールトン京都」と言えば、去年ラグジュアリートラベルネットワークの「バーチュオーソ(Virtuoso)」が主催する「ベスト・オブ・ベスト・アワード(Best of the Best Virtuoso Awards)」デザイン部門(Best Achievement in Design)を受賞したんだよね(日本からは「アンダーズ東京」とこちらの2つだけがノミネートされてた)。
とそこへ和服の女性スタッフがやってきて、いつもの様に部屋でチェックイン手続きをしてくれるとの事。そのまま3階へ案内してくれる。エレベータから廊下は、艶黒や壁の文様など和のデザインに、赤い兜のようにも見えるオブジェなど、照明効果もあり妖艶な風情。客室は全134室うちスイートは9タイプ17室。

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前回・前々回の宿泊時は共に上から2番目の部屋「スイート ツキミ(Suite TSUKIMI)140m2 」であったが、今回は予約が出遅れた為そこが取れず、より下の部屋「コーナースイート キタ(Corner Suite KITA)100m2」に宿泊する。広めの玄関スペースを進んで正面に「リビングルーム」。ここは北東角に位置したコーナースイートとあって、二方面の大きな窓からは東山三十六峰と鴨川が一望できる。
鴨川に面した窓辺にはカフェテーブル(2人掛け)があり、すぐ下に流れている鴨川の景色を縁側風情的に楽しめるの。ちなみに玄関スペースにゲスト用トイレがある。リビングルームの中心には、大きな艶黒テーブルとシャンパン色のソファが鎮座する。華やかなクッションは老舗「細尾」の特注西陣織。その前の壁に大型フラット液晶が設置され、その両サイドには七宝文様の黒壁。

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 サイドテーブルにはバング&オルフセン「ベオプレイA8(BeoPlay A8)」。玄関側の壁沿いにカウンターがありネスプレッソマシンとティーサーバー、茶器と京都産緑茶セット。下に「ディーン&デルーカ」のミニバー(ワイン含)やグラス類がある。リビング窓側の方から右奥へ入って行くと明るい「寝室(キングベッド)」。
鴨川に面した窓際には、横になって寛げる長椅子がある。寝室窓の前には、鴨川沿いに植えられた柳の木があって、丁度良い日よけになり揺れる柳の風情もある。窓際の壁にも薄型テレビ。中心にはキングサイズのベッドがあり、サイドには青森のブナで手作りされた「ブナコ(BUNACO)」ウォールランプの優しい光。

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空調や自動カーテンなども分かり易い設備。ベッド横リビング側ある小さな「クローゼット」。そして気に入ったのがベッド奥にある広めで独立した「バスルーム」ね。機能的なWベイシンに、洗面台の鏡に仕込まれたテレビ(18.5インチのLEDミラーTV)。壁や深めのバスタブには桜柄のエンボス、加えてレインシャワー。
そして奥には女性に嬉しいドレッシングスペースがあったわ。バスアメニティの歯ブラシ・ヘアブラシ・マウスウォッシュ等は、華やかな絵柄の黒漆の箱に入っている。シャンプー類は「アスプレイ(Asprey of London) パープルウォーター」。バスソルトはひのきとゆずの香りの2種。

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和紙箱に入った金箔入りのフェイスソープはひのきの香りがする「京都しゃぼんや」の特注物。このホテルオリジナル石鹸は製造に2ヵ月程かかるのだそう。柔らかな浴衣とスリッパ、バスローブ、ソーイングセットと靴磨きミット。部屋全体は上ランク「TSUKIMI」を縮小したシンプルな和モダン空間と言った印象。
しかしバスルームに関しては「TSUKIMI」と同設備ながらも、動線と独立した明るいスペースが「TSUKIMI」より使いやすかったと言う意外な結果に(笑) さてこの日のウェルカムアメニティーは、重箱に入った「ピエール・エルメ・パリ」のショコラと焼き菓子♪(エルメでは今ハローキティとコレボしたオリジナルマカロンを限定発売中)

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そして「二條若狭屋」の夏の風物詩「若あゆ」。加えて、わざわざ「名前が刺繍された」手ぬぐいやバスグッズなども頂いた(ナイトキャップには「京西陣 菓匠 宗禅」チョコレートあられ)。う~ん京都の夏だ~・・当然シャンパンが飲みたくなるよね?!と言う訳でルームサービスで「クリュッグ グラン・キュベ(KRUG Grand Cuvee Brut)」ハーフボトルをお願いしちゃう。
「クリュッグ」ってどこのホテルにもあって、もうホテルの定番って感じね(笑) ジリジリと夏の日差しが照り付ける鴨川を眺めながら冷えたそれをキュッといく幸せ♪ ウェルカムアメニティーに添えられたホテルスタッフ達の手書きメッセージに癒されながらアフタヌーン・シャンパン楽しんだ。

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おっと飲み過ぎちゃいけないわ~・・実はこの日の宿泊目的は、ホテルのメインダインングであるイタリアン「ラ・ロカンダ>(La Locanda)」で行われるディナーイベント。先月発表されたばかりの「世界のベストレストラン50(The World’s 50 Best Restaurants)」2016年版のランキングで、
何と世界第1位に輝いたイタリア・モデナ「オステリア・フランチェスカーナ(Osteria Francescana)」のオーナーシェフ、あのマッシモ・ボットゥーラ(Massimo Bottura)氏が来日しているの!彼の料理が頂けると言う事で楽しみに駆けつけたわ♪

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「本物の日本文化や歴史」とはちょっと違った「外国人が思う日本文化」、また日本人でも新鮮に感じる「現代的日本」を体感できるのが外資系ホテルの良さ。いよいよ10月には東山五条に「フォーシーズンズホテル京都(Four Seasons Hotels and Resorts Japan)」も開業するね。123の客室とレジデンス57室(レジデンスはハーシュ・ベドナー・アソシエイツ(HBA)がデザイン)だそう。
色んなニーズに対応できる「懐深い京都」、オリンピックを見据えた更なる「京都の発展」を踏まえて、ソフトもハードも増々の充実が図られる事を期待するわ。さて次回は「ラ・ロカンダ」で頂く今世界一のレストランの料理!世界最先端の美食を満喫するよ♪ 続く・・