梅雨なのに快晴猛暑の日、またしても向かうは超高層ビル大手町タワー上層部にある「アマン東京(Aman Tokyo)」。2014年末にオープンした、アマンリゾーツによる世界初の都市型ホテルね、今年は早春にも来たしもう数回目の宿泊になる。ホテルの車付け・エントランスはまるで洞窟に入ったような静かな世界。横には「大手町の森」の木々に囲まれるカジュアルフレンチダイニング「ザ・カフェ by アマン」もあるわ。
エレベーター前の土壁アート(左官技能士・挾土秀平)を横目に33階「ガーデンレセプション(中庭)」へ。設計はオーストラリアの建築家ケリー・ヒル(Kerry Hill)、相変わらず圧巻の障子天井を見上げる。そう言えば「ルイ・ヴィトン」メンズのアーティスティック・ディレクター キム・ジョーンズ(Kim Jones)は、昨年に続き4月来日の際もこちらに泊まっていた。

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その少し前に来日していたレディースのアーティスティック・ディレクター ニコラ・ジェスキエール(Nicholas Ghesquiere)もそうだったね。黒い玄武岩のフロア中央には流水に浮かぶ生け花。この日は大きなドウダンツツジが揺れて涼し気、新緑鮮やかで初夏らしい風情よ。その周りには玉砂利の小庭や陶芸(服部将己や星野聖など)も見える。奥には「ビジネスセンター」「ライブラリー」「シガーバー(フュモア)」。
前回もそう思ったけど、とにかくフロア全体に人が多く賑やか、何といつもの「ウェルカムドリンク」もなく客室に直接案内される?!大人気長期予約待ちの「ブラック・アフタヌーンティー」が、「ザ・ラウンジ by アマン」だけでなく繋がるロビーエリアにまで拡大されてしまったよう。ここはもう宿泊者が寛ぐ場所ではなくなったのかもしれない。

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思えば昨年12月付で総支配人が交替し、「ザ・リッツ・カールトン大阪」総支配人だったマーク・ハンデル(Marc Handl ハワイ生まれ日本育ち)が就任しているし、「ザ・レストラン by アマン」もこの春から料理長が交替し、ヴェネチア「バウアー ホテル」料理長だった平木正和シェフが就任してイタリアン(ヴェネト料理)になった。
既に前回朝食の味の変化に気付いていたので、今ちょうど色々変革中なのかもしれない。担当嬢と共に宿泊者専用エレベーターに向かう。ファブリックに覆われた鍵は最新セキュリティでエレベーターでもかざすタイプ。全84室、前回は上から2番目のスイート「コーナースイート(121m2)」に、それまでは上から3番目のスイート「スイート(146m2)」に宿泊していた。

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よって今回はいよいよ最上スイート「アマンスイート(157m2)」に宿泊する。先日泊まったアンダーズ東京「アンダーズ スカイ スイート」や、いつかのグランドハイアット東京「プレジデンシャルスイート」・パークハイアット東京「プレジデンシャルスイート」などと比べると、東京のホテルの「最高スイート」にしてはかなりお安くイメージも違う。
柔らかな間接照明の静かな廊下をぐるっと抜けかなり奥まった部屋に入る。花崗岩や玄武岩が使われた玄関にはスツールとスリッパ(靴を脱ぐ)、ラックには傘も掛けてある。玄関を中心に左にリビングルーム、右にベッドルームとくっきり2部屋に分かれて、いつもと全く同じ間取り。ん?驚くほど全く同じ造り・・

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「コーナースイート」同様角部屋なので二面の窓に広がる眺望が楽しめる。「コーナースイート」は眼下に丸の内のオフィス街と左手に東京スカイツリーだったけど、ここ「アマンスイート」は眼下に皇居外苑の森と右手に東京スカイツリー・・なんだけどすぐ目前に「大手町フィナンシャルシティ」のタワーが建ちはだかったりもする。
方角的なカテゴリーなので「コーナースイート」より下階であっても室料は数万円違う、う~んなかなか分かりにくいかも。インテリアも他の部屋同様ハリギリ・クリ・楠などを多用したシンプル和モダン。「リビングルーム」には手前からグラス類やネスプレッソが収納された、マイクロウエイブもあるパントリー。バーカウンター下にはミニバーとワインセラーがある。

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入っているアルコール類とオリジナルジューズ以外は全て無料、種類も豊富。富士山麓標高840mで採水された「富士ミネラルウォーター」は、シンプルな「AMAN tokyo」のロゴパッケージ今までの部屋と何が違うのかと思ったら、部屋中央にあるダイニングテーブルが6人用だった!つまりダイニングルームが少し広くなっている。壁沿いにコンパクトな書斎とゲスト用トイレ。
部屋奥の窓際にはTVとカフェテーブルに長ソファとチェアー。最高スイートなのでどこかが違うはずだと、玄関から右側「ベッドルーム」もチェックしてみる。手前からクローゼットと大きなデスク、繋がる様に真ん中にキングベッド。各所に畳風フロアマットが敷いてある。窓側に向かった段差を降りて、ミニバーやTVが収納された棚を仕切りにカフェテーブルセット、窓際にディベッドといつも通り。

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部屋に並行した障子風扉の向こうには石造りの温泉風「バスルーム」。花崗岩や玄武岩が使われていて床暖房も完備。手前にダブルシングとトイレで、窓際の深いバスタブ側はご自慢の「雪見障子」。奥まったところにはシャワースペースで、脇には樹齢350年の檜で作られた湯桶・洗い桶・風呂椅子も。バスタブ淵の石器には「檜香の石鹸」「バスソルト」。
添えられる様に浮世絵風説明書「Japanese Bathing Ritual(風呂の入り方)」、そして今回のYAKUYU(薬湯)はシースルー袋に入った「紫蘇の葉」だった。バスアメニティ(シャンンプー・コンディショナー・シャワージェル・ボディーローション)は檜の香りを取り入れたいつもの「アマン東京オリジナル」。大きめボトルでシンプルモノクロ「AMAN」ロゴね。

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歯ブラシやヘアブラシなどは加工和紙の袋に入っていて、白く柔らかな「今治タオル」や「PLOHのバスローブ」もお馴染みの心地よさ。寝室のテーブルにはウェルカムアメニティ、今回は石器に入った「巨砲」とカリフォルニアの赤ワイン「ファースト・プレス カベルネソーヴィニヨン ナパヴァレー(First Press Cabernet Sauvignon, Napa Valley) 2013年」。
ベッド側のミニバーカウンターにはいつもの甘口醤油と海苔の「おかき(浮千鳥)」と、伊予柑が入った愛媛県ひなのや「ポンポン菓子」、ダイニングルームには「山田屋まんじゅう」だった。と言う事でつまりは、窓からの景色の方角とダイニングの若干の広さの違いだけで、インテリアも間取りも設備も「コーナースイート」「スイート」と変わらない。

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いわゆるここ「アマンスイート」は一番広いけれども最高スイートと言う定義ではないのね。とまぁスッキリしたところで一般住宅の様にシンプルな空間にて、ディナーまでの時間をのんびり2人寛ぐ。西日が入るダイニングは結局ほとんど使わず、気が付けばベッドルームで大半過ごしていた。そう言えば窓際ディベッドから見下ろした所に黒い外観の「星野や東京」があった。
いよいよ7月20日が開業だよね(アマン東京同様の84客室)。こちらは日本旅館がコンセプトで畳敷き(靴を脱ぐ)、最上18階には温泉大浴場があるのだそう。この界隈のホテル戦争も更に激化と言った感じね~。さぁ陽も落ちて来た・・そろそろ着替えてお気に入りの「ガストロノミー ジョエル・ロブション」に向かおうか~♪ 続く・・