この日の宿泊は「アンダーズ東京(Andaz Tokyo)」。簡単に説明しておくと、超高層複合タワー「虎ノ門ヒルズ(Toranomon Hills)」の47~52階に入っている。6~35階はオフィス、37~46階はレジデンス、低階層には商業施設。万が一に備えては、非常用電源としてガス発電を用意、都市ガス停止でも重油にて給電可能。
阪神や東日本大震災レベルの大地震が発生しても、構造に大きな損傷を与えない高い耐震性能、超高層ビルならではの長周期地震動にも制振効果を発揮するとの事(3種類1218基の制震装置)。熊本地震があった後なので、やはり最新技術で揺れにくいのが一番良い。更に数千人規模の帰宅困難者滞在スペースとして低層部を整備、地域全体の防災機能に貢献。

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非常用電源を供給、震災井戸、資機材、水・食糧等の備蓄を行い、「逃げ込める街」として全体が防災シェルターとなるそう。最新防災設備だし安心できる。「アンダーズ東京」の客室164のうちスイートルームは8部屋。何とこの日泊まったのは、最高スイートの「アンダーズ スカイ スイート(Andaz Sky Suite)」210m2♪ とってもゴージャスな日になりそうよね?!
ちなみに今までは2番目の部屋「アンダーズ ベイビュー スイート(Andaz Bay View Suite)」125m2にばかり泊まっていたので、広さが全然違ってびっくり。ハイアットグループの「アンダーズ」ブランドは2007年ロンドンで誕生。ニューヨーク、ロサンジェルス、ハワイ、上海などに続いて東京は12軒目。ランク的には敢えて「パークハイアット」と「グランドハイアット」の間に設定。

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ヒンディ語で「パーソナルスタイル」と言う意味の「アンダーズ」は、Inspiring(感激)、Indigenous(地域性)、Unscripted(筋書きなし)をキーワードに、フォーマルすぎずカジュアルに「自分らしく寛げるリラックス感」がテーマのライフスタイルホテル。総支配人アルノー・ド・サン=テグジュペリ(Arnaud de Saint-Exupery)氏もロビーフロアにおられてお見掛けした。
そうそう彼の祖父の従兄弟は、「星の王子さま(Le Petit Prince)」を書いたアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(Antoine Marie Jean-Baptiste Roger de Saint-Exupéry)氏ね。デザインコンセプトは「現代の和」、見渡せばクルミ材や和紙などの自然素材を多用した日本らしい雰囲気。内装を手掛けたのは、ハイアットグループではお馴染みNYインテリアデザイナーのトニー・チー(Tonychi and Associates)氏、そして緒方慎一郎氏。

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「素材の本質」に重きを置き「虎ノ門の地域性」を表現、そして「どの世代にも居心地のよい環境」を目指したと言う。1階車寄せですぐ目に入るのは艶やかな壁画「あたらしい水(Floating colors)」。日本の四季を描いた5枚(長27m)は内海聖史氏による作品。エレベーターへのアプローチは、壁に点在する照明が蝋燭の様な風情でトニー・チーらしい。
毎回思うが、ここから乗るロビー階行きのエレベーターが早い!何と420m/分と言うから通常の倍速以上か、あっという間に51階に到着する。エレベーター内には、和菓子の木型で和紙をかたどった真っ白な美しいオブジェ。和紙アーティスト・永田哲也氏の作品。各に様々な「目出鯛」が設置してある(ないカゴもある)。

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ロビーやダイニングなどにある大きな木彫刻はチャーリー・ウィニー(Charlie Whinney)氏の作品。これは「鳥が森の中を旋回する軌跡」なんだって。フロントの壁には池田金春氏による豪華な組子細工。約1500年前の鳥海山大噴火で埋もれた神代欅や神代杉を使っている。木の温もりに包まれた天井高の宿泊者専用「アンダーズ ラウンジ(Andaz Lounge)」でチェックイン。
盆栽や生け花などが落とした照明に雅な風情。大きな一枚板のテーブルで、アテンダントやコンシェルジュ業務全てを担当する「アンダーズ ホスト」とiPadで手続きを行なう。いよいよ210m2の豪華「アンダーズ スカイ スイート」に案内してもらうよ♪ 向かう廊下も木温もり穏か・・ルームナンバーは独特なフォントの木造り、足元に緩やかな照明で浮かぶ。

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「アンダーズ スカイ スイート」は49階と50階に1つずつある。部屋の扉を開けたら直ぐに横長のリビングルームが広がっていて、パノラマな景色に思わず声を上げる。ダイニング・リビングに沿って続く窓ガラスの向こうには、遠く東京湾からレインボーブリッジ、右手間近に東京タワーが迫り、六本木ヒルズまで東京の街が一望できる。
広い玄関はダークブラウンの木壁と床で統一され、棚にはオブジェ。入ってすぐ左側に無造作な一枚板のデスクがあって、これにハイバックの赤茶レザーソファと赤茶レザーチェア。その隣窓に向かって、同じ木テイストのリビングテーブルと4つのチェアが連なる。玄関の右側には、大きなキッチンとブルー×白の市松模様キャビネットがあって、沢山の食器類やネスプレッソマシンなどが完備されている。

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その奥にゲスト用レストルームもある。まるで草原の様な癒し的山吹色カーペットの中央には、4つのガラステーブルが列をなし、向い合わせに白い大型ソファが配置される。洗練モダンな雰囲気を印象付けるのは、やはりFLOS社のフロアライト「アルコ(ARCO floor lamp)」2つね。向きが自由なスタンド型の大型テレビも眺望を邪魔しない位置。
そうだ、そんなリビングテーブルの真ん中にドンッと大きな焦げ茶色の紙袋が置いてあって目に付いた。見れば我が家お馴染み「ルイ・ヴィトン」からのもの?!中を覗いてみると箱が3つ本が2冊。わ~い!ルイ・ヴィトンからプレゼントが届けられていたのだった♪ 白いボックスは、大好きなシャンパン「ルイナール ブラン・ド・ブラン(Dom Ruinart Blanc de Blancs)」。

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この後行くプレビューイベント、エキシビション「空へ、海へ、彼方へ── 旅するルイ・ヴィトン(Volez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton)」をまとめた分厚い書籍。ピンクの「ルイ・ヴィトン シティ・ガイド(東京)」最新版。そして小さな箱には「ヌメ革のカードケース(Volez, Voguez, Voyagez)」と、大きな箱には「ヌメ革の書類ケース(非売品)」。
ますますイベントが楽しみになるさすがの演出(もてなし)に感心しきり。それらを色々と眺めていると、ホテルからのウェルカム・アメニティも運ばれて来た。ガラスの蓋を取ると木皿にはカラフルキュートな「ミニエクレア」が並ぶ。それは1階の「ペストリーショップ」で販売している正にシグネチャースイーツ♪ とっても嬉しい、玄関隣にあるキッチンでお茶を入れて午後のティータイムにしよう。

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加えて金色ラベルの赤ワインも頂いた、南仏ラングドックの「カルヴィソン・レ・ヴィニュロン セレクション カベルネ・ソーヴィニヨン(Calvisson Les Vignerons Selection Cabernet Sauvignon) 2015年」。これは夜食時にでも楽しむ事にする。おっと、話を戻して部屋の説明をしよう。リビングを更に右奥、窓に沿ってにぐるっと回り込むと角部屋を上手く使ったバールーム的なソファースペースがある。
余裕ある空間で壁にはテレビ、棚にはアートやデザインや建築系のハードブックも置かれている。突き当たり扉の前には「縫える木(テナージュ)」の照明がある。一見和紙かと思うんだけど、実は天然木をスライスしたツキ板で出来ているスタンドライト(補強材として和紙・不織布・天然皮革・帆布を貼り合わせてはいる)。

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ほんのり浮かぶ自然の素材を通した温かい光は、正に「アンダーズ東京」のデザインコンセプト「現代の和」にふさわしい風情。そして扉を開けてここから奥は「書斎兼寝室用リビング」。東京タワーを真近に見ながら仕事が出来るシンプルな部屋。玄関入口にもあったデスク同様の、クルミ材のワーキングデスクと赤茶色レザーのチェアが置いてある。
市内電話とWi-Fiインターネット接続も無料、コンセントがあちこちあるのも便利。ミニバーがあって、鉄製急須と茶碗、無料のスナック類(虎ノ門きやのおかき/とらやの羊羹/明治のチョコ)などが備えてある。冷蔵庫内のソフトドリンクは無料で、ビールや梅酒にウィスキー(白州/響)などアルコール類は有料。窓に沿った更に奥の部屋が「ベッドルーム」。こちらも余計な装飾がないシンプルな空間よ。

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漆喰風の白壁に、レトロなデザインの照明やカーテンなどのスイッチ類。柔らかな光を通すシェードと遮光生地のロールスクリーン(共に電動)。嬉しいのは我が家同様に「キングサイズ」ベッドが2台並んでいる(国産リネン)と言う事。「アンダーズ ベイビュー スイート」もそうだったね。実はそんな部屋はなかなか無くて、グランドハイアット東京「プレジデンシャルスイート」「アンバサダースイート」、
パークハイアット東京「プレジデンシャルスイート」くらいしか思い出さない。寝室からも東京タワーが間近に見え、赤く浮かぶ夜景をベッドにもぐった状態で眺めつつ眠るのも不思議な気分。そんなベッドルームから繋がるのは「クローゼットルーム」、かなり広くて持て余す感じ。オブジェ状態の棚を真ん中にベンチとクローゼットで囲んだ珍しい空間。ここに外への裏口もある。浴衣・帯・草履風スリッパ・アイロン・アイロン台・傘などが置いてある。

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そこから手前に戻る位置に「バスルーム」。一枚板の洗面台(2つ)とウォークインシャワーは「アンダーズ ベイビュー スイート」と同じ配置で、木や石などを使って温かみある。ここにも広いレストルームがある。深い円形バスタブは、五右衛門風呂をイメージしたとの事。バスタブ内の座れる段差が珍しいわ。内装デザインはパブリックエリア同様、NYデザイナーのトニー・チー(Tony Chi)氏と緒方慎一郎氏。
「自然素材を無垢のまま」という方針で、北海道のウォールナットや和紙、クルミ材や石などの自然素材を多様、いかにも日本らしさを感じるデザイン。バスアメニティは浴室隣のトイレ前、「ドレッシングルーム」に繋がるガラス棚に、タオルやバスローブなどと共に置かれていた。木製のアメニティ・ボックスには真田紐(2セット)、蓋を開けるとカラフルな小箱が入って菓子箱の風情。

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歯ブラシ・コットン・シェーバー・ヘアブラシなどなど綺麗に詰めてある。その他各所に置かれた石鹸、シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・ボディクリームは、南仏プロヴァンスのフレグランスブランド「コテ バスティド(Côté Bastide)」の物。ニコル・ウーク(Nicole Houques)女史がデザインする優しい癒しの香り。
ベルガモット・ブラッドオレンジ・洋ナシなどをベースにしたオリエンタルな「アルガン」シリーズよ。そこから更に手前に行くと、メインリビングと寝室用リビングに繋がる場所に当たる「ドレッシングルーム」。女性に嬉しいメイクスペースね。背後に位置する「セーフティボックス」は、ノートパソコンの充電も可能。バスエリアの動線に関しては、広すぎるが故になかなか使いこなせなかったが、長期滞在には収納は困らないだろう。

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ちなみにこの日は、ここ「アンダーズ東京」の52階ルーフトップ全てを貸し切って「ルイ・ヴィトン」のディナーパーティーが行われ、私達夫婦も招待頂いた。そこで「ドン・ペリニヨン(Dom Pérignon) 2006年」や青山「ナリサワ」の特別メニューを頂いてはいたが、深夜ルームサービスをお願いして、ダイニングで2人夜食も楽しんでみたよ。
ドリンクはルイ・ヴィトンからのプレゼント「ルイナール ブラン・ド・ブラン」と、ホテルからウェルカムアメニティ「カルヴィソン・レ・ヴィニュロン セレクション カベルネ・ソーヴィニヨン 2015」を開ける事にした。こちらのメインダイニングと言えば51階にある「アンダーズ タヴァン(Andaz Tavern)」。チャーリー・ウィニー(Charlie Whinney)氏作の大型木の彫刻や赤の椅子が並ぶコンテンポラリーなダイニング。

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居酒屋と言う名だけあって、ホテルとしてはカジュアルなメニュー構成が特徴的で、ルームサービスも同様に「カツカレーライス」「照り焼きチキン丼」などなど面白いラインナップ。と言う訳で「アンダーズ タヴァン」の、季節お勧めディナーメニューにもあった「黒豚肩ロースのロースト 竹炭 ポテトクレム ベビースピナッチのサラダ」をチョイス。
竹炭に覆われた黒豚の塊、その断面は美しいピンク。出来立てのそれは何とも柔らかく、とってもジューシー♪そして主人は、これもディナーメニューから「リゾーニ 海老 ローストチキンのジュ 温泉卵 トリュフ」をチョイス。蕩ける温泉卵と香るトリュフに満足そう・・ワインにも上手く合っていたね。そして私が選んだのは「鯛茶漬け」。三つ葉・山葵・白胡麻を好みでトッピングして、熱々の出汁を掛けて仕上げる。

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どれもボリュームもあるし、何より分かりやすい美味しさ。ホテルのルームサービスとしては十分なレベルで、深夜であっても気軽に美味しく頂けたわ。気分が良いついでにまたまたルームサービスの追加、今度はカクテルよ。最後はキュッとショートカクテルで締めたいよね。ダイニングから反対側に移動して、東京タワーを見下ろすバースペースの大きなソファに寝そべり楽しむ。
気が付けば「キールロワイヤル」「マンハッタン」「ドライマティーニ」・・さすがに沢山飲んでるからウトウトしちゃう(笑) さてさて、また話が長くなってしまった~。ルイ・ヴィトンのエキシビション・プレビューイベントと、ルイ・ヴィトンCEOマイケル・バーク(Michael Burke)主宰のディナーパーティーなどは、また後日改めて~。続く・・

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