桜もすっかり舞い散ったこの日、宿泊したのは東京・日本橋三井タワー最上部に位置する「マンダリンオリエンタルホテル東京(Mandarin Oriental Tokyo)」。昨年12月で開業10周年を迎えた。「noma japan」などの10周年記念イベントもあり、振り返れば昨年は3回宿泊していたわ。
日本橋三井タワーは2005年竣工、2014年に防災・BCP改良工事を完了している。これによって、地震発生後のエレベーター早期運転再開可能(S09クラス)となり、更に震度5強程度までの緊急停止には、エレベーター点検を待たずに自動運転再開を可能とする「自動診断仮復旧システム」にもなった。そして、在館者100%相当3日間トイレを使用可能。非常用発電機とオイルタンクを増設により、電力供給も72時間になった。

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365日宿直等による「危機管理センター」や「防災備蓄品」「一般帰宅困難者の受入訓練」といった取り組みも評価されている。内装的には、「ジシンサク」と言う阪神大震災の」教訓から生まれた耐震工法を採用。つまり地震の振動により内装壁が倒れて、避難経路(廊下や階段)の下敷きになり、動けなくなったりする事を避ける「安全な内壁」。これは東京ミッドタウンでも採用されている。
・・などと言った具合に、自宅だけでなくやはり一時の宿泊先であっても、安心して過ごせる拠点は何より。ソフト面に加えハード面のチェックも怠らずに、色々判断していきたいと改めて思うわ。そんな日本橋三井タワーの1階「マンダリンオリエンタルホテル東京」のエントランスは、アジアンな朱にティノ・クワンらしいライティングが印象的。館内には須藤玲子デザインのテキスタイルがあちこち見られる。

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彼女の作品と言えば、我が家的には「ルイ・ヴィトン銀座並木通り店」や「JG ジャン-ジョルジュ東京」でお馴染み。カウンター横と、奥にライトアップされた生け花も美しい。ホテル全体のデザインは、エスニックデザインに定評がある中国系シンガポーリアン「リム・テオ ウィルクス デザインワークス(LTW)」。
そして38階メインロビーに上がると、お馴染み大きなフラワーディスプレイ、今回は竹林の中に大きな扇子が輝いている個性的な作品。フロント背後には「東京スカイツリー」が聳え、対面側には世界文化遺産「富士山」も見える。このホテルは「フォーブス・トラベルガイド2016年 格付け」で、東京のホテルとして唯一2年連続「ホテル部門」「スパ部門」と、最高評価5ツ星を獲得している。

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「アメリカン・アカデミー・オブ・ホスピタリティー・サイエンス」では6ツ星を10年維持している。車付けから感じていたが、4月は新スタッフが入ってホテルの空気が変わる時でもある。背後にスカイツリーが美しくそびえるフロントで紹介された、香港から配属になった女性マネージャー。明るくナチュラルでハキハキと好印象。
フロント横の「鮨 そら」そして24時間使える「フィットネスセンター」を越え客室エレベーターへ。今回の宿泊も「プレジデンシャルスイート」に次ぐ2番目の「オリエンタルスイート(100m2)」。178室中21室がスイートルームね。皇居・新宿方面を臨む見晴らしの良いの明るい部屋よ。間取りはと見晴らしは「マンダリンスイート(100m2)」より良い。伝統工芸の技と素材で作られたオリジナルのインテリアは、アースカラーで統一されて落ち着く大人の空間。

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張り地やカーテン、絨毯なども須藤玲子テキスタイルデザイナーが手がけている。窓際には大きなデスクとオミナエシモチーフのソファセット(釣り糸を張った特殊な技法)、TVは薄型52インチ。竹のフローリング、壁に掛かっているアートは「着物の染型(伊勢型紙)」や「帯」だったりして、日本橋らしさを演出している。そう言えば今月までの宿泊プランで、
「テキスタイルデザイナー須藤玲子女史とのコラボレーション (NUNO – LEGENDARY TEXTILE DESIGNER)」と言うのがある。彼女がデザインした「オリジナルシルクスカーフ」と、彼女のサイン入り本「森と水」が付いている様なので、ファンの方は嬉しいと思うわ。少し前には「グローブ・トロッター」と彼女がコラボしたスーツケース(21TC)が貰えるスイートルームのプランもあった。

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リビングの玄関寄りに「ネスプレッソ」「お茶類」「ミネラルウォーター」。真ん中の大きなテーブルには、可愛いフラワーアレンジメントとウェルカムアメニティ。今回も「メロン」が丸ごと~♪ 少し開けた上部から綺麗にくりぬいた球体のメロンが、ゴロゴロと食べやすい状態で潜んでいる。前回はこれに合わせて思わず冷蔵庫内にあった「シャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴ」を開けたが、
この日は夕方に「ルイ・ヴィトン」に行くのでシャンパンを開けるのは我慢する。そしてチェックイン時に頂いたプレゼントの箱には、「お江戸日本橋」の様子が描かれた伊場仙製の「オリジナル扇子」と専用壁掛けが入っていた。メッセージカードの絵柄にもにもなっているそれは、以前は部屋にアメニティとして備え付けられていたのだが、今となっては貴重な物ね。

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1階のエレベーターホールには、正にその本体と言える立派な扇子が額装されている(ホテルのマークも扇子型)。コーナービューになる寝室には、イタリア製エジプト綿シーツ(スレッドカウント450)が爽やかなキングベッド。寄木細工のベッドボードが印象的。就寝前にはサイドにアロマオイルと和菓子も置かれる。
寝室奥にはクローゼットルームで「浴衣」「バスローブ」の他に「傘」「ヨガマット」「アジアン・スリッパ」「衣服用ミニコロコロ」「靴磨きセット」「ジュエリー拭き」がセットされている。基本の物に加えて「耳栓」「デンタルフロス」なども。それに続くバスルームも広く、バスアメニティも相変わらず充実しているわ。この部屋はトイレが1つだが、寝室が広くバスルームが狭めでトイレが2つの、同スイートの別間取り2部屋もある。

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窓があったり床暖がなかったりとそれぞれ細かい点で違いもある。戻してバスアメニティは、やっぱりお気に入りの「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」が並んでいて嬉しい。丸みを帯びたクリアボトルの「シャンプー」「コンディショナー」「シャワージェル」「ボディクリーム」、そして「石鹸」。ふんわり甘く官能的な香りが好み。
バスソルトは「ラベンダー」「ユーカリ」「ジュニパー」のハーブ3種。このホテルはルームサービスは24時間対応で、37階レストランフロアを中心に12のグルメがありレベルが高い。部屋にあったパティスリー・メニューを見て思い出したが、1階にある「グルメショップ by マンダリンオリエンタル東京(Gourmet Shop by Mandarin Oriental Tokyo)」。ホテルメイドのお菓子やグロッサリーなど購入でき、カフェエリアもあったね。

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ロゴ・パッケージ・インテリアなどトータルブランディングは「アンダーズ東京」でも知られる緒方慎一郎氏。日本橋室町にちなんだ「室(土蔵)」をモチーフにした可愛い5色の三角屋根は「パン」「菓子」「ケーキ」「食料雑貨」「デリカテッセン」を意味しているらしい。ユニフォームデザインは「ミナ ペルホネン」皆川明氏。そうだエグゼクティブ・ペストリー・シェフは武藤修司氏だね?
ホテル全体のパンを担当するシェフベーカーは大橋哲雄氏。彼は我が家お馴染み恵比寿「ジョエル・ロブション」出身。焼きたてのパンや各レストラン料理長監修サンドイッチ、サラダなどの各種デリを中央通りに面したカフェスペースでも楽しめる。テイクアウトのドリンク類もある。そう言えば今、グラスファイバーやシルバーにオレンジ照明がエキゾチックなフレンチファインダイニング「シグネチャー(SIGNATURE)」では、

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三井記念美術館の「北大路魯山人の美 和食の天才」展に合わせて、6月26日まで「魯山人の食卓 ~La Table de Rosanjin~」をやっている(宿泊プランと特別メニュー)。8コースディナーと5種のドリンクペアリング(限定20食)。ニコラ・ブジェマ(Nicolas Boujéma)シェフが、真の美食を提唱した北大路魯山人の考えや技法を読み解くと言う事で、興味深い企画よね?!
38階のイタリアン・オールデイダニング「ケシキ(KSHIKI)」も良いし、その一角に設けられた「ピッツァバー オン サーティーエイス(THE PIZZA BAR ON38TH)」もまた行きたいな。「オリエンタルラウンジ(Oriental Lounge)」内には「タパス モラキュラーバー(Tapas Molecular Bar)」もあるしね。フロント横の「鮨 そら」はもうすっかり我が家お馴染み。と言う事で翌日はホテル内でランチを楽しむ事にする、何処に行こうかな?? 続く・・

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